からまる|千早茜|七人の男女の愛と「生きること」についての物語。研ぎ澄まされた感性を柔らかい文章で味わって
感想 本作は、七人の男女が恋や愛、生命について、生きることについて、自分の存在価値について、色々なことに悩みながらも、自分に自信を失いながらも、自分の弱さを受け入れて、強く「生きる」お話を短編で収録しています。全7話の登...
感想 本作は、七人の男女が恋や愛、生命について、生きることについて、自分の存在価値について、色々なことに悩みながらも、自分に自信を失いながらも、自分の弱さを受け入れて、強く「生きる」お話を短編で収録しています。全7話の登...
あらすじ とってもブルーな気分で29歳を迎えた真緒。仕事では、それなりに上手くやってきたはずなのに、職場の後輩からの思いがけない陰口にショックを受ける。突如リストラの対象にまでされて辞めてやろうかと思うものの、「やりたい...
「全さんはわたしのすべてでした」 あなたはその人が自分が生きる世界のすべてだと思うくらい人を好きになったことがありますか?そういう恋を経験した人、またそういう恋の真っ最中の人、忘れられない人がいる人は共感する部分の多い作...
あらすじ 三度目となる結婚の失敗にもめげない、自分の幸せにとことん貪欲な女、るり子。幼い頃から今まで勉強も仕事もまともにこなし、仕事にも恋にも現実的な考え方を持ちつつも、自分にとっての幸せに疑問を持ち続けるクールな女、萌...
「世の中でいちばんかなしい景色は雨に濡れた東京タワーだ。」 江國香織さんのこのお話は、悲しげに淡い光を放つ少し古びた懐かしい印象の東京タワーとよく合っていると思います。あくまで、昼間の東京タワーではなく、夕方や夜の少し寂...
江國香織さんの小説は日常を美しく繊細に、しかし飾らずに描写したものが多いですね。「赤い長靴」はそんな江國香織さんが描く安心感と孤独感という相反する感情に包まれた夫婦生活の日常を場面を切り取って綴ってゆく連作短編集です。江...
「すべて真夜中の恋人たち」。芥川賞作家、川上未映子さんが織りなす究極の恋愛小説です。ずっと孤独の中で生きてきたわたしでしたが、あるとき柔らかな雰囲気の控えめな年上のある男に苦しいほどの恋をします。儚く、寂しく、美しい恋と...
2020本屋大賞受賞作品、凪良ゆうさんの「流浪の月」。幼いころから世の中の当たり前や普通と思われている価値観に疑問を抱く主人公、更紗。そして、その引っかかりは婚約者、亮くんとの生活の中でも現れていきます。アルバイト先の人...
あらすじ 草子は、かつて骨ごと溶けるような恋をした母、葉子と共に旅がらすとなって、数年おきに引っ越しを繰り返す生活を送っていました。どこかに馴染んでしまったら、あの人のところへは戻れない。あの人以外のところで馴染むことな...
あらすじ 主人公、神名葵は、自分の描きたいものを描くために、イラストレーターとして日々仕事に勤しんでいます。そんな神名は、関係の冷え切った恋人の彰人との同棲生活を送りながら、自分勝手な愛人、真司と時に抱き合うという生活に...