忘却探偵シリーズ|西尾維新|全巻あらすじ・感想|順番に!

忘却探偵シリーズ

西尾維新さんといえば物語シリーズでしょ!という方も多いと思いますが、今回は私の大好きな忘却探偵シリーズをご紹介します。タイトルに巻数が記載されていないので、順番通りに並べて分かりやすくしてみました。とはいっても、どの巻から読んでも大丈夫なシリーズで、実際私もバラバラの順番で読みましたけれども。順番が分かるに越したことなない、はず!(笑)

一日で記憶がリセットされてしまう探偵の最速の名推理にワクワク。聡明で可愛くてお茶目な今日子さんにいつの間にか夢中になってしまうことでしょう。

忘却探偵シリーズとは?

「初めまして。忘却探偵の掟上今日子です。」

眠るたびに記憶がリセットされてしまうがゆえに最速で事件を解決する探偵、今日子さん。どんな機密情報も寝たら忘れてしまうからという理由で、警察からの依頼を受けることも多い。もちろん、そういったセキュリティ上の理由だけでなく、「最速の探偵」としての今日子さんの能力の高さも多くの調査依頼を引き受けることに一役買っている。

「探偵を呼ばせてください!」

冤罪体質の長身男、隠舘厄介は、最速で事件を解決したいとき、自分の探偵リストの中から掟上探偵事務所を見つけ、連絡をする。何度も彼女に助けられている(というか振り回されている?そしてそれを望んでいる節がある?)彼は、毎度のことながら「初めまして。」で始まる今日子さんの挨拶にもめげず、幾多の事件を解決する冒険に出る。(ワトソン役であれば体裁はつくが、あくまでも今日子さんを起こしておく係である。何せ、眠ったらそれまでの調査が水の泡だ。)

白髪ボブで、眼鏡がよく似合い、誰も一度も同じ服を着ているのを見たことがないというお洒落な今日子さん。いつもはスマート、でもちょっぴり天然の今日子さん。西尾維新さんのポップな言葉遊びに心を躍らせながら、今日子さんと共に難事件を解決していきませんか?そして、今日子さんにたくさん翻弄されてみませんか?ふふふ。(笑)

巻ごとのあらすじ・感想

掟上今日子の備忘録

こちらの第一作目は一話完結型ではなく、短編集のような形になっています。まず、第一話「初めまして、今日子さん」では、厄介の職場で起こったデータのバックアップの紛失事件を解決します。「木を隠すなら森の中」ということで得意の網羅推理に乗り出しますが、一筋縄ではいかず、新手の手法に挑みます。

続いて第二話、「紹介します、今日子さん」では、ある有名漫画家への「お前の百万円は預かった。返してほしければ一億円用意しろ。」という不可思議な脅迫メッセージの謎を紐解いてゆきます。次第に“最速の探偵”の力が露わになってくるところです。

第三話、「お暇ですか、今日子さん」では、今日子さんが大好きな作家須永昼兵衛が開催する自身の新作探しイベント(宝探しイベントのようなもの)に隠舘青年と共に出かけるお話です。ここでも今日子さんは探偵らしく名推理。プライベートの可愛らしい今日子さんが見られますよ。隠舘青年はデートだ!と浮足立っていますしね(笑)

続いて、第四話「失礼します、今日子さん」、第五話「さようなら今日子さん」は第三話に引き続き、須永先生絡みのお話です。生涯に渡り、多くの作品を執筆してきた須永先生には、ある強い思いがあったのかもしれない。今日子さんが導く推理は素敵なものでした。それが嘘か真は誰にも分からないのですが。

掟上今日子シリーズはどの巻からでも読めますが、一作目は入りだしにはやはりとても良い作品だと思います。

掟上今日子の推薦文

掟上探偵事務所警備員、親切守がその職に就くに至った経緯を綴る物語。美術館の警備員として己の社会人人生を順風満帆にスタートさせたかと思った親切守でしたが、ある三人の人物との出会いにより、いきなりその人生は転機を迎えることになります。その三人のうち一人が今日子さんでした!本人も言うように、転機というより、転落と言った方が正しいかもしれませんが…。

絵画の魅力を最大限引き出す額縁を生み出す職人、通称“額縁匠”、和久井が家主を務めるマンション「アトリエ荘」で起こった突然の事件。この「アトリエ荘」は、画家のみが暮らす異質な空間であり、一見和久井が画家の生活を支援するために建てた画家にとっての“理想郷”にも見えるが、今日子さんにはとても偏っていて逃げ場のない危うい環境と感じられるのだそう。

「犯人はこの中にいます。」と宣言する今日子さんは、親切を使って塀を飛び越えたり、住民全員に聞き込み調査をするという地味な網羅推理を行ったり、突如工作をしたり(?)とだいぶ無茶な手法を繰り広げながら、スピーディに推理をしていきます。何せ、今日子さんには今日しかないのだから。

“とりあえず動いて見せるという行き当たりばったり方式に見えて、その実、行動のひとつひとつに戦略がある”

今日子さんの理知的さには、親切くんと一緒に舌を巻いてしまいました。数学的にロジカルに考えていく必要がある上、前提条件が簡単に覆るので、またロジックを組み立て直さなければいけない。しかも最速で。「忘却探偵」というお仕事はなんて頭と体力を使うお仕事なのでしょうか。「掟上今日子の推薦文」を読んで、今日子さんに敬服してしまいました(笑)

また、このお話には「善悪とは何か」といった根源的な思想について考えさせれる場面も多く、さらさらと読みやすいからといって侮るなかれ。さすが西尾維新さんという印象でした!

そういえば、今日子さんと共に事件の捜査を共にした親切くんの就職活動と言えばどうなったのでしょうか。転落ではなく、良い方向に転がったのでしょうか。読んでからのお楽しみです。

掟上今日子の挑戦状

この巻には、「掟上今日子のアリバイ証言」、「掟上今日子の密室講義」、「掟上今日子の暗号文」の三つの短編が収録されています。暗号文の解読や密室殺人の場合分けなど、今回はかなり“THE・探偵”な今日子さんが見られます。

第一章では、犯人がアリバイ工作のためにアリバイ証言者となる第三者と接点を持とうと考えて、カフェで話しかけたのが、“一日ですべて忘れてしまう”ため、アリバイ証言などもっての他の今日子さんだったという笑えるところからスタートします。唯一証言できる人が「全く持って記憶にない。」というのですから、犯人も警察も困ったものです。果てさてそんな中、警察は真相を見破れるでしょうか?

第二章では、アパレルショップのフィッティングルームで起きた密室殺人事件に関するお話です。今日子さんが密室殺人事件の場合分けを大変分かりやすくしてくださいまして、この人は探偵業の傍ら、講師ができるのではないかと思いました(笑)まあその“講義”とやらを自分の真っ白な腕をホワイトボードとして行うのはなかなかに大胆な振る舞いでどうかと思うのですが(笑)場所が場所だけにオシャレ番長今日子さん、大活躍の一件でした。

第三章は、いわゆるダイイングメッセージの暗号解読のお話です。こちらの章も犯人目線で書かれており、依頼人が犯人というところがなかなか面白いです。お金の奴隷である今日子さんがお金の奴隷であるからこそ(?)、なんと無報酬で事件を解決してくれました。

最後に「特典 忘却探偵ニ関スル報告書抜粋集」が載せられているのですが、警部たちが今日子さんの奔放さに困りながらも、その探偵としての腕前を認め、憎めない性格に好感を持っていることが分かって、思わずクスリとしてしまいました(笑)なんだかんだ言って、警部の皆さん、私と同じ、今日子さんのファンなんだろうなって思っちゃいました。

掟上今日子の遺言書

普段から冤罪にとりつかれている隠舘厄介くんですが、なんと今回は入院までしてしまいます。その理由というのが、“頭上から突然少女が降ってきたから”という分けが分からない理由なんです。その少女は遺書も靴も残していたので、ビルから飛び降りて自殺未遂をしたというのが警察の見解だったのですが、自殺の理由として遺書に書かれていたことがどうにも“出来すぎていて”引っかかるということで、その真の理由を探すため、最速の探偵であり、忘却探偵である今日子さんが調査に乗り出します。持ち前のフットワークの軽さを生かして少々(?)危ない現場検証もしてきた今日子さんが出した結論はかなり驚きのものでした…!

人の心理を読み解くというのはいやはや難しいですね。他人の気持ち(それがたとえ自分に近しい家族や友人であっても、いやだからこそかもしれませんが、)を理解することは思っている以上に難しい。本文にもありましたが、自ら命を絶つことの理由を、「友達がいなくて孤独だったから」とか「家庭内の環境に問題があったから」という風にいかにもステレオタイプ的な考えで人々は考えたくなってしまいますが、人の心はそう単純ではないでしょう。この自殺の理由付けはあくまで一例ではありますが、他人の心境を考えるとき、人は自分の知っているカテゴリー分けや自分のこれまでの人生の思考回路でしか考えられないし、いくら聞き上手で相手の言葉を引き出せたように感じてもそれが真実というわけではないので、相手の心理を「完全に理解する」というのは恐れ多いことだし、不可能に近いのではないかと思います。今日子さんも、今回の事件で少女の心の内を見事に読み解きましたが、今日子さん自身も「あくまで私の推理」というように、真相はわかりません。厄介くんも最後の章で様々な可能性を示唆しています。

長くなってしまいましたが、それでも…「相手の立場に立ち、理解しようと努めること」は大切ですし、「自分は相手を完全に理解できている」と決して思わない謙虚さと「理解できないこと」に不安になりすぎないことはそれと同じくらい大切だと思います。

少々物語から逸脱し、飛躍した感想になってしまいましたが…(この話はタイトル通り、もっと生と死について考えるものだったのですが、そこは読んでからのお楽しみということで…。)忘却探偵シリーズ第4弾、ぜひ読んでみてくださいね!

掟上今日子の退職願

某客探偵シリーズ初となる全編独立の書下ろし短編集です。
第一話、「掟上今日子のバラバラ死体」では、あまたいる容疑者たちのアリバイがすべて成立しているという謎を解明する今日子さん。今日子さんだからこそ気づく普通なら有り得ないと思う仮説も捨てずに考察する網羅推理で、容疑者を見つけてしまいます。

第二話、「掟上今日子の飛び降り死体」では、野球場のマウンドに残された死体がなぜか“飛び降り死体”であったという死因の不可思議さを解明します。走ったり、速球を思いがけず投げたり、またまた破天荒な今日子さんです。

第三話、「掟上今日子の絞殺死体」では、病院で発見された老人の絞殺死体の犯人捜しをします。得意の「今、なんと仰いました?」の文言の登場です(笑)そして、一度真相がはっきり分かると、「最初から分かっていました。」と微笑む。なんとも可愛らしい今日子さんです。

第四話、「掟上今日子の水死体」では、容疑者の特定でも、アリバイ崩しでも、動機の解明でも、死因でもなく…どんな謎を解明するのでしょうか?退職届を今にも出そうとしている女性警部と「仕事をさせてください。仕事をください。仕事を。仕事。仕事」という重度のワーカホリックの今日子さんがタッグを組んで推理をするのがなんとも面白いです。

今回のお話では、どの短編でも、今日子さんと同い年くらいの若い女性警部がタッグを組んでいます。今日子さんを見る彼女たちの思いは様々ですが、「寝たらすべて忘却してしまう」という忘却探偵の特殊な運命の中で探偵としての職を全うしている今日子さんを見て、人間関係や仕事観に思い悩む女性警部たちは考えさせられることも多いようです。今日子さんには過去は積み重ならないなら自分をどうなって形作っているのか、どうして他に色々向いていそうな職があるのに、命の危険を冒してまでも探偵という職業を続けるのか、いつも通りポップでお茶目な中に、考えさせられることも詰まった一冊でした!

長編ももちろん好きですが、短編もポンポン読めて楽しいですね!

掟上今日子の婚姻届

今日子さんが人生初の講演会を行うところから物語はスタート。今まで明らかにされていなかった今日子さんの企業秘密が明らかに!?(嘘を平気でつく今日子さんなのでどこまでが本気か分からない)今日子さんは講演の中で、自分が毎朝、未知の世界に出会う度に、その未知を未来と捉えるのではなく過去と捉えることで、「こんなことは昔にもあった」と気持ちを落ち着かせるのだと語っていました。人類や社会はパターン化しているものなのだから、こんなこと過去にもあったことではないか、それならなあに慌てることはない、いつものことさ、という具合ですね。一日しか記憶が持たないという普通の人間だったら死にたくもなるような運命を抱えながらも、力強く逆に良い側面もあると捉えて生きている今日子さんの逞しさに胸が打たれました。今日子さんらしいテヘペロ的な発言も多かったですけれども(笑)

そんなこんなで今回厄介くんがした掟上探偵事務所にした依頼は恋愛にまつわるかなり特殊なものでした。冤罪体質厄介くんは、今日子さんからかなり嫌われ、不審がられるところからスタートするのですが(第一印象の大切さを実感する厄介くん。早く明日になってこの状況をきっぱり忘れてほしいと思う厄介くん。)、急展開。今日子さんの態度は一変し、依頼の真相推理も最速で終えました。いやー、なかなかに今日子さんの急激な態度変化は面白かった(笑)

人間って都合のいいように過去を上書きしますよね。苦しいことを美化したり、逆にあとから振り返ると全部私が悪かったのだ、と偶然の積み重ねを自分の責任で繋げてしまったり。自己防衛のための嘘ともいえるかもしれません。それには自分は自覚的だったり、無自覚だったり。と、こんなこともこのお話の中には出てきます。毎度のことながら人間をポップに考えさせる手腕..西尾維新さんは偉大だ。

そして、表紙の今日子さんのウェディングドレス姿、なんとも可愛らしい。悶絶ですね(笑)白髪ボブヘアにもよくお似合いです♡ 色々な今日子さんを次回作でも見られますように。

掟上今日子の家計簿

この巻には四つの短編が収録されています。

まず、第一話、「掟上今日子の誰がために(クイボノ)」では、雪山山荘での殺人事件ということで、まさしくクローズド・サークルでの事件です。まさしく典型的な推理小説の設定でワクワクしますよね!
“推理小説のような舞台が整っているというのなら、推理小説のような名探偵を呼び出すしかないだろう。” “忘却探偵と呼ばれる彼女こそ。”
ということで、掟上探偵事務所に依頼がいくことになります。誰が被害者を殺したか、以前になぜ殺したかという動機がわからない中、今日子さんはクイボノ(誰がために)という視点で推理をしていきます。犯行に至る過程を探る手法であるワイダニット(Why done it? なぜ犯行を行ったか。)に注目するのではなく、結果として、誰が利益を得たのかに注目するクイボノ(cui bono)という視点を使ったのがとても新鮮でした。知識不足の私はクイボノは初めて知った表現でしたが、動機という過程に注目するのではなく、結果から犯人を推定するというワイダニットの反対の用語と考えることで納得がいきました。ちなみに、「cui bono」というのはラテン語で、キケロによって引用されたカッシウスの格言からきているそうです。キケロとは、共和政ローマ末期の政治家、弁護士、文筆家、哲学者であり、カッシウスとは、共和政ローマ末期の軍人、政治家です。このキケロについて、イタリア語の「チチェローネ(案内人)」という言葉がキケロの名前の由来なのだそうですが、この「チチェローネ」という言葉、第四巻、「掟上今日子の遺言書」に出てきましたね…!思いがけない繋がりを発見し、一人でテンションが上がってしまいました。すみません…(笑)

話が脱線してしまいましたが、続いて、第二話、「掟上今日子の叙述トリック」は、叙述トリックについて今日子さんが14個に場合分けをして分かりやすく説明してくれるお話です。最後に、「あまりにも意外な犯人だった」と書かれ、こちらの話が終わるので、その犯人が次の話で明らかになるのかと思ったら全く関係はなく、結局犯人は謎のままとなっています。現実的に推論していくのは可能なのですが、“あまりにも意外な犯人”であってほしいので、こちらの答えを西尾維新さんに粋な形で明かしてほしいなと、期待しています!(ワクワク、キラキラ)

第三話、「掟上今日子の心理実験」は、「ふええ!」と驚きと悲しみ、残酷さを感じるお話でした…。この事件の真相には、前振りがあったんですよ。読んでからのお楽しみですが!

第四話、「掟上今日子の筆跡鑑定」では、推理小説マニアでありまさに本物の探偵である今日子さんが遊園地の脱出ゲームに挑戦です!はしゃぐ今日子さんがかわいい。そして、新しいものへの適応力が早い…。“最速”にこだわる今日子さんは本当になにもかも最速なんですね。

今回は、本格推理小説をもっと手に取ってみたくなる短編集でした!探偵ってほんとカッコいいよな~…(笑)

掟上今日子の旅行記

「初めまして。怪盗の掟上今日子です。」

今日子さんが探偵じゃなく怪盗に!?

退職金(大変不本意だが)として渡されたパリへの往復航空券を片手に一人貧乏旅をしようと飛行機に乗った隠舘厄介であったが、空港でであったのは、白髪のあの美女だった…!異国の地での偶然とはにわかに信じがたい今日子さんとの出会いから始まるパリでの不可思議な依頼に関する調査。その依頼とは「エッフェル塔が盗まれるのを防ぐ」というあまりにも現実離れしたものでした。ええ、このころは今日子さんはまだ探偵でした…。果てさてこの夢のような難題を今日子さんはどうやって見破るのか。今回はなかなかにお洒落な幕引きとなりましたよ。まさにパリにぴったりの優雅な回答でした。

怪盗としての今日子さんもロマンがあってなかなか様になっていました。それにしても、ワインを片手に微笑むファッションリーダー今日子さんは花の都パリにとてもよく似合うな~。

掟上今日子の裏表紙

「分かりました!依頼します!依頼しますとも。忘却探偵に!あなたが逮捕された強盗殺人事件の真相究明を、真実の推理を、どうかなにとぞお願いします、今日子さん!」

今日子さん、毎回すこぶるトラブルを抱えた状況で推理が始まるわけですが、今回はなんと殺人容疑で逮捕され、なぜか檻の中にいる状態からスタート。(笑)とはいっても当の本人は全く慌てた様子もなく、檻の中で優雅に読書などしているのですが。

密室で見つかった凶器を持ち、眠る今日子さんと倒れる男性の遺体。どうみても今日子さんが犯人としか思えない状況からどう真相を見つけ出すのか!?それとも、本当に今日子さんは犯人なのか!?

冤罪製造機、日怠井警部と冤罪体質、隠舘厄介の協力のもと、自らの容疑を自らの手で晴らすお話。物語のキーとなるコイン。今回のお話は暗号が絡んでくる古典的な推理小説らしさも垣間見える展開でした。厄介青年は珍しく結構なワトソン役を務めておられたのですが、今日子さんはぐっすりしてすっきり忘れてしまったようで、かわいそうでしたね(笑)

掟上今日子の色見本

今日子さん、この度は何とも可愛らしい理由で誘拐をされてしまいます。

「ボディガードの僕には、毎日が“彼女を守るラストチャンス”だ。」

掟上探偵事務所警備員、親切守は今日子さんの居場所を突き止めようと法外な額の身代金要求をしてくる犯人と対峙します。謎を解くカギとなるのは今日子さんが伝えるメッセージのみ。今日子さんの言葉の中にはどんな意味が隠されているのか。自分の能力を低く見積もりながらも、素人なりにと愛する上司のために奮闘する親切守は真相に辿り着けるのか。

ちなみに、お洒落でお茶目な今日子さんに翻弄される誘拐犯も可愛らしいですよ。

掟上今日子の乗車券

“僕の仕事はあくまで掟上今日子のボディガードで、ワトソン役ではない。その職務を全うするだけだ。”

と親切守が改めて決意をしたある日のこと、今日子さんに営業活動という名目で旅への同行を頼まれます。「探偵在るところに事件あり。」といいますが、まさに、飛び込み営業(この場合、事件に飛び込む、そして事件を解決することで掟上探偵事務所の宣伝をする)をすることになります。この巻はそうして、旅先で次々と事件に遭遇し、華麗に解決していく二人の冒険譚となります。(親切守はあくまで、お金の奴隷である今日子さんの奴隷です笑)

寝台特急やら水上飛行機やら高速バスやら、推理小説お馴染みの“密室”での殺人または殺人未遂にめちゃくちゃな確率で遭遇することになります。さすが今日子さん。事件を引き付ける(嗅ぎつける?)能力が凄まじいです(笑)「乗客の皆さまの中にお医者様はいらっしゃいますか?」はよく聞くセリフですが、まさか、「探偵の方はいらっしゃいますか?」なんて聞いたこともありませんので、可笑しかったです(笑)

さて、この珍道中の目的って本当は何だったのでしょうかね…。もちろん今日子さんの言った通り、営業活動の一環かもしれないですが、これはあくまで口実で誰もが納得する『動機』であり、本来の目的はたとえ、次の日に忘れてしまうとしても旅を心行くまで楽しむことかもしれないですし、厄介くんが言うように、ボディガードである守くんを成長させるための旅だったのかもしれません。本当の理由を知る今日子さんはもう旅したこと自体忘れちゃってるので答えは分かりませんけれどね!まあどんな理由であれ、素敵な(?)旅行を共にした気分になれて私は幸せでした!

掟上今日子の設計図

「學藝員9010」という謎の人物による突然の爆破予告。残り9時間で爆破は果たして止められるのか。いつもの事件に増して、タイムリミットが短く、刻一刻と最悪の事態が迫るスリリングな一冊。標的となったのはとある現代美術館。頑固な館長のせいで職員の避難は一向に進まない。「誰か私をとめてくれ」というメッセージを残すこの事件の犯人は一体誰なのか。そして、この事件に隠された悲しい動機とは。初登場、爆弾処理班のエース、扉井警部補とタッグを組み、難事件に挑みます。補今日子さんのスマートさよりも温かい人間らしさが垣間見える今までにはない今日子さんに出会える作品です。そしてなんといっても白バイに乗る今日子さんはお茶目で可愛い。

今のところ、ここまで全12巻が出ており、「掟上今日子の五線譜」、「掟上今日子の伝言板」と続く予定です。続編が待ちきれません!

いかがでしたか?どの巻を手にとっても一度読み始めたら止まらない楽しい世界に入り込めるでしょう。西尾維新さんの作品について、引き続き載せていければと思います。

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